――千葉県管工機材商組合は、以前から業界の中でその設立に関して各方面から待望論が出ていましたが、諸事情により中々話がまとまりませんでした。しかし、ここにきて星野名誉会長を中心とした設立発起人メンバーの熱意により準備期間を経てついに平成18年10月に発足。平成19年2月14日には第一回総会を開催して、正組合員51社、賛助会員72社の合計123社で構成される組合にまで成長しました(平成19年10月現在)。そこで、初代組合理事長に選出された星野名誉会長に組合設立までのエピソードを伺いました。
(星野名誉会長) 私は、以前からずっと組合の必要は感じていました。誰かが作らなければいけないと。しかしその「誰かが」という気持ちが現実に誰がやるのかがなかなか具体的にならなかった。私も70歳を過ぎてこの業界に40年近くいる中で、回りを見渡すと自分よりも年下の方が多くなった。そして先輩たちに今回設立発起人をされた金子機材の金子会長、東和機材の上西社長(当時)、京葉管材の大関社長たちがいて、私が皆さんにお願いや相談することで、もしかしたら今なら話がまとまるかもしれないという思いがありました。
(星野名誉会長) そうです、東京が活発に組合活動しているのをはじめ首都圏にはみんな管工機材商組合がある。これだけのマーケットを持っているのに千葉県だけが無いのは情けないじゃないですか。そういう思いはみんな持っていたんだと思います。だから作ろうと決まってからまとまるまであっという間に話がついたんです。
(星野名誉会長) 組合設立の主旨を理解してもらうために、千葉県内の管材商をメーカーの代理店さんに協力してもらって一社一社説明をして回りました、私は当初自分が理事長になるとは思っていませんでしたので、発起人の一人としてお役に立てればいいと思い仲間を募りました。この作業が手間も時間もかかりましたが、結果的には皆さんをまとめるきっかけが作れたと思います。その過程において各社の様々な事情がありましたが、みなさんの協力のおかげでなんとか設立に至ることができました。
(星野名誉会長) 千葉の組合はまだできたばかりですから、なるべく組合員同士が対話をする機会を作りたい。それは理事会や総会だけではなく、研修会や様々なイベントを企画してそのきっかけを作らなければいけないと考えています。
そしてその対話の中から我々千葉県独自の商品開発や効率的なマーケット作りが出来れば、組合を設立した意義が出てきます。大切なのはメーカーや代理店さんから要求されたことをやるだけではなく、実際の販売の最前線にいる我々の声が、メーカーの商品開発や物流システムに反映されるように意見を出せる環境をつくることです。メーカーさんも現場から声が上がってくるのを期待しているはずです。
(星野名誉会長) しかし最初は組合組織の基礎作りになると思います。東京の組合も今の規模になるまでに60年かかっています。千葉はまだこれから新しい歴史を刻んでいきます。千葉はようやく全国の組合に対してパイプが出来ました。これまでの歴史がない分、千葉は新しいことにチャレンジすることができます。基礎を固めながら他県の組合にも刺激を与えられるような存在になりたいものです。